社内ネットワークは、パソコンやプリンターなどの機器を接続し、情報共有や業務を円滑に進めるために欠かせないものです。
しかし、社内ネットワークの新規構築や見直しを検討する際に、「どのような機器が必要なのか」「何から始めればよいのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、社内ネットワークの種類や構築に必要な機器、構築時に押さえておきたいポイント、具体的な構築の流れについて分かりやすく解説します。
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社内ネットワークの種類

社内ネットワークを構築する際は、利用範囲や接続方法に応じて、さまざまなネットワーク技術が使用されます。
代表的なものには、以下の3つがあります。
- LAN
- WAN
- VPN
それぞれの特徴について解説します。
LANとは
LANとは、Local Area Network(ローカルエリアネットワーク)の略で、オフィスや店舗、学校、病院など、限られた範囲で利用するネットワークです。
LANには、LANケーブルを使って機器を接続する有線LANと、Wi-Fiなどの電波を使って接続する無線LANの2種類があります。
有線LANは通信が安定しやすく、大容量のデータを扱う業務に適しています。
一方、無線LANは配線が少なく、パソコンやスマートフォンなどを柔軟に接続できる点が特徴です。
WANとは
WANとは、Wide Area Network(ワイドエリアネットワーク)の略で、離れた場所にあるネットワーク同士を接続する広域ネットワークです。
例えば、本社と支社、複数の店舗など、それぞれの拠点に構築されたLANを接続する際に利用されます。
通信事業者が提供するネットワークサービスなどを活用することで、遠隔地にある拠点間でもデータの共有やシステムへのアクセスが可能になります。
VPNとは
VPNとは、Virtual Private Network(バーチャルプライベートネットワーク)の略で、既存のネットワーク上に仮想的な専用ネットワークを構築する技術です。
主にインターネットなどを利用し、認証や暗号化によって通信の安全性を高めながら、離れた拠点間や社外から社内ネットワークへ接続できます。
本社と支社間の通信や、テレワーク中の従業員が社内システムにアクセスする際などに活用されています。
ただし、VPNの方式によってセキュリティ対策や通信品質が異なるため、利用目的に応じた適切な設定が必要です。
LAN・WAN・VPNは、それぞれ異なる特徴や役割を持つネットワークです。
企業が社内ネットワークを構築する際は、利用する範囲や目的に応じて、これらを適切に組み合わせることが重要です。

社内ネットワークの構築に必要なもの
社内ネットワークを構築するには、パソコンやプリンターなどを接続し、安定した通信環境を整えるための機器が必要です。
ここでは、社内ネットワークの構築に使用する主な6つの機器と、それぞれの役割について解説します。
ルーター
ルーターは、社内LANとインターネットなど、異なるネットワーク同士を接続する機器です。
データの宛先を判断し、適切な経路へ転送する役割があります。
家庭向けと法人向けがあり、法人向けは多数の端末接続やVPN、セキュリティ機能などに対応した製品が豊富です。
企業では、通信の安定性や安全性を確保するため、利用環境に適した法人向けルーターを選ぶことが重要です。
サーバー
サーバーは、ネットワーク上の端末にデータやサービスを提供するコンピューターやシステムです。
社内ファイルの保存・共有、業務システムの運用、ユーザー情報の管理などに利用されます。
自社内に設置するオンプレミス型のほか、インターネット経由で利用するクラウド型もあり、企業の業務内容や管理体制に応じて選択します。
クラウドサービスを利用し、社内にサーバーを設置しない構成も可能です。
ハブ
ハブは、複数のパソコンやプリンターなどをLANケーブルで接続するための機器です。
現在は、データの宛先を判断し、必要な機器へ効率よく転送するスイッチングハブが一般的に使用されています。
製品によって接続できるポート数や通信速度が異なるため、接続する端末の台数や用途に合わせて選定することが重要です。
また、アクセスポイントなどへ給電できるPoE対応製品もあります。
LANケーブル
LANケーブルは、パソコンやルーター、ハブなどの機器を有線で接続し、データを送受信するためのケーブルです。
Cat5e、Cat6、Cat6Aなどの規格があり、対応する通信速度や周波数帯域が異なります。
社内ネットワークを構築する際は、必要な通信速度に加え、配線距離や設置環境、将来的なネットワークの拡張も考慮して選ぶことが重要です。
アクセスポイント
アクセスポイントは、パソコンやスマートフォンなどをWi-Fiで社内ネットワークに接続するための機器です。
一般的には有線LANに接続して使用し、電波を通じて複数の端末と通信します。
オフィスの広さや利用人数に応じて複数台設置することで、広範囲に無線LAN環境を整えられます。
ただし、壁などの障害物や電波干渉によって通信品質が変わるため、設置場所や台数の検討が重要です。
セキュリティ機器
セキュリティ機器は、不正アクセスやサイバー攻撃などから社内ネットワークを保護するための機器です。
代表的なものには、通信を制御するファイアウォール、不審な通信を検知するIDS、攻撃の遮断を行うIPSなどがあります。
また、複数のセキュリティ機能をまとめたUTMも利用されています。
企業のネットワーク環境やリスクに応じて、適切な対策を組み合わせることが重要です。


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社内ネットワークを構築する際のポイント

社内ネットワークを構築する際は、自社の業務内容や利用環境に合わせて、通信の安定性やセキュリティ、将来の拡張性を考慮することが重要です。
ここでは、社内ネットワークを構築する際に押さえておきたいポイントを解説します。
自社に合うネットワーク規格を選ぶ
社内ネットワークを構築する際は、業務内容や利用環境に適したネットワーク規格・接続方式を選ぶことが重要です。
例えば、大容量のデータを扱う製造業では、通信が安定しやすい有線LANが適しています。
一方、一般的なオフィスでは、有線LANと無線LANを組み合わせることで、安定性と利便性を両立できます。
拠点数・接続台数を正しく把握する
社内ネットワークの構築では、拠点数や接続する機器の台数を事前に把握することが重要です。
拠点数によってネットワークの構成や費用が変わるほか、接続台数に応じて必要なIPアドレス数も異なります。
そのため、端末数に適したIPアドレスの割り当て範囲を設計する必要があります。
また、将来的な増員や拠点の新設、オフィスの増床なども見据えて設計しましょう。
複数拠点がある場合は、ネットワーク構成や設定ルールを統一することで、管理や保守がしやすくなります。
トラフィック量を数値化し、監視する
トラフィック量とは、ネットワーク上で送受信されるデータの通信量のことです。
メールやファイル共有、Web会議など、業務によって必要な通信量は異なります。
通信が集中すると速度低下や遅延が発生する可能性があるため、利用状況を把握し、必要な通信帯域を確保することが重要です。
特に、同時接続が増える時間帯など、通信量のピークを想定して設計しましょう。
また、運用開始後も通信量を定期的に監視し、必要に応じて回線やネットワーク機器を見直すことが大切です。
セキュリティ対策を強化する
社内ネットワークを構築する際は、不正アクセスやウイルス感染、情報漏洩などへの対策が重要です。
ファイアウォールやUTMなどのセキュリティ機器の導入に加え、部署や担当者ごとにアクセス権限を設定し、重要な情報を保護する必要があります。
また、従業員へのセキュリティ教育やパスワード管理、ソフトウェアの更新など、社内の運用ルールを整えることも大切です。

社内ネットワーク構築の流れ
社内ネットワークを構築する際は、現状の課題や必要な機能を整理し、計画的に進めることが大切です。
一般的には、以下の5つのステップで構築を進めます。
- 現状把握と要件定義
- 設計
- 機器選定
- 導入・設定
- 運用開始
それぞれの工程について解説します。
現状把握と要件定義
まずは、現在のネットワーク環境や業務上の課題を把握し、構築に必要な条件を整理します。
具体的には、拠点数や接続するパソコン・プリンターの台数、利用する業務システムやクラウドサービスなどを確認します。
また、通信速度や安定性、セキュリティ面での課題を洗い出し、必要な性能やセキュリティレベルを明確にします。
あわせて、予算や導入スケジュールを確認し、構築の目的と優先順位を決定します。
設計
要件定義で整理した内容をもとに、社内ネットワーク全体の構成や接続方法を設計します。
具体的には、ネットワーク構成図の作成、IPアドレスの割り当て、機器の配置や配線経路、セキュリティ設定などを検討します。
また、障害発生時に備えて、予備の回線や機器を用意する「冗長化」も重要です。
業務への影響や予算を考慮しながら、安定性と拡張性を備えたネットワーク環境を設計します。
機器選定
設計内容に基づき、必要な性能や機能を満たすネットワーク機器を選定します。
ルーターやハブ、アクセスポイント、セキュリティ機器などをリストアップし、通信速度や接続台数、対応規格を確認します。
また、メーカーや製品のグレードによって価格や機能が異なるため、予算とのバランスを考慮して比較検討することが重要です。
導入後の故障やトラブルに備え、メーカーの保証内容や保守・サポート体制も確認しておきましょう。
導入・設定
機器の選定が完了したら、ネットワーク機器の設置やLAN配線工事、各種設定を行います。
ルーターやハブ、アクセスポイントなどを設置し、設計した構成に沿って機器同士を接続します。
その後、IPアドレスやWi-Fi、セキュリティなどの設定を行い、社内ネットワークを構築します。
構築後は、インターネット接続や機器間の通信、通信速度、アクセス制御などをテストし、正常に動作することを確認します。
運用開始
接続テストで問題がないことを確認したら、社内ネットワークの本格的な運用を開始します。
運用開始にあたっては、機器の管理方法やトラブル発生時の対応手順を整理し、マニュアルを作成します。
また、従業員にネットワークの利用方法やセキュリティに関するルールを周知することも重要です。
運用開始後も通信状況の監視や定期的なメンテナンスを行い、必要に応じて設定や機器を見直し、安定したネットワーク環境を維持しましょう。
社内ネットワーク構築ならランテックにご相談ください
本記事では、社内ネットワークの種類や構築に必要な機器、構築時のポイント、具体的な流れについて解説しました。
安定した社内ネットワーク環境を整えるには、自社の業務内容や利用環境に合わせた適切な設計・構築が重要です。
社内ネットワークの新規構築や見直しをご検討なら、ぜひランテックにご相談ください。
ランテックには、以下のような強みがあります。
- 全国ネットワーク:全国に事業所を展開し、幅広いエリアに対応しています。
- 現地調査・見積無料:オフィスの環境や課題に合わせたネットワーク構築をご提案します。
- 充実した保守サポート:構築後の保守やトラブル対応にも対応しています(一部有料)。
オフィスの新設・移転に伴う社内ネットワーク構築から、既存ネットワークの改善・見直しまで、お気軽にお問い合わせください。
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